ノートパソコン 購入時のポイント
ノートパソコンを購入する際のポイントを押さえておきましょう。
データストレージ(保存領域)
パソコンには、プログラムやOS(オペレーティングシステム)、ドキュメントや画像など、データを保存する領域があります。
保存領域は、現在使用している容量の2~4倍の保存領域を目安にします。一般的な利用であれば500GB位あれば十分です。
- 1GBは、標準画質でDVDに録画された映画1本を保存できます。
- 1TBは、標準画質でDVDに録画された映画1000本以上を保存できます。
メモリー(RAM)
メモリーが多いほど、一度に多くの処理をすることができます。メモリーの容量が大きければ、Webページを開きながら写真の編集をしたり、別の操作をしてもストレスなく処理することができます。
Windows8.1が搭載されたノートパソコンを使用する場合、最低でも4GB以上のメモリーが必要です。(8GB以上を推奨します。)
CPU(中央処理装置/プロセッサ)
パソコンの処理能力はCPUの能力で決まります。動画や写真の編集、3Dゲームなど、メモリーを多く利用するアプリケーションを実行するのならクアッドコア搭載のノートパソコンが必要です。
一般的な利用であればデュアルコアで十分です。
デュアルコア:2基のコアを搭載したプロセッサ
クアッドコア:4基のコアを搭載したプロセッサ
- コアとは、データを処理するための心臓部のことです。
プロセッサの2大メーカー
米Advanced Micro Devices(AMD)と米Intel
- 初心者向け(デュアルコア):Intel Core i3、AMD A4
- 中級者向け(デュアルコア):Intel Core i5、AMD A6/A8
- 上級者向け(クアッドコア):Intel Core i7、AMD A10
グラフィックス
パソコンは、グラフィック処理装置(GPU)という専用のプログラムを使用し、画面上に表示するものを描画しています。グラフィックスは、内蔵型と独立型に分かれています。
内蔵型には専用メモリーがないため、コンピューターメモリーの一部を共有しています。
独立型には専用メモリーがあり、コンピューターのメモリーは使用しません。
インターネットの閲覧や動画の再生、日常使うアプリケーションを使用するだけなら内蔵型で十分ですが、最新の3Dゲームや3Dアプリケーションを利用する方には独立型を推奨しています。
グラフィックプロセッサの3大メーカーはAMD、NVIDIA、Intel
- 初心者向け(内蔵型):Intel HD Graphics
- 初心者向け(独立型):AMD R5 M200、NVIDIA GeForce
- 中級者向け(独立型):AMD R7 M200、NVIDIA GeForce GT
- 上級者向け(独立型):AMD R9 M200、NVIDIA GeForce GTX
ディスプレイ
ディスプレイには、5つのスペック(仕様)があります。
●サイズ
画面の対角線の長さをインチ単位で表した値のことです。
- 小型:11.6インチ以下
- 中型:14~15.6インチ
- 大型:17.3~18.4インチ
●解像度
解像度は、表示されるピクセル数を表しています。ピクセル数が多いほど高価です。解像度は水平方向のピクセル数と垂直方向のピクセル数で表されます。
例えば、解像度が1920×1080のディスプレイの場合、水平方向に1920ピクセル、垂直方向に1080ピクセルが表示されます。高解像度のディスプレイの場合、細部まで表示でき、鮮明な画像が表示されます。
- 低解像度:1366×768以下
- 中解像度:1600×900
- 高解像度:1920×1080
- 超高解像度:2560×1440以上
●パネルテクノロジー
利用できるテクノロジーは2種類に大別されます。
- 視野角に制限有り
ディスプレイに表示される画像は見る角度によって変化します。このタイプのディスプレイが圧倒的に多いです。 - 視野角に制限なし
どの角度からも画像が同じように見え、画質も良好です。
●表面コーティング
- グレア/光沢
表面が鏡のように反射しやすく、明るい場所では反射による問題が生じる場合もあります。※光沢のあるコーティングが施される理由は、コントラストや鮮明さを際立たせるためです。 - アンチグレア/つや消し
反射が防止されるため、モバイルデバイスに採用されることが多いです。
●タッチ対応有無
Windows 8.1が搭載されたパソコンには、画面に触れて操作できるようにタッチ対応のディスプレイを採用しているものが多いです。但し、タッチディスプレイにも優劣があります。例えば「10点マルチタッチ」など同時に複数の指で操作できるものもあります。