5GとWi-Fi6の違い
5GとWi-Fi6は、利用する場面と周波数帯、転送速度が違います。
項目 | 5G(第5世代移動体通信) | Wi-Fi6(IEEE802.11ax) |
---|---|---|
規格策定 | 3GPP | IEEE |
利用する場面 | 屋外ネットワーク | 屋内ネットワーク |
周波数帯 | 3.7GHz帯/4.5GHz帯/28GHz帯 | 2.4GHz帯 5GHz帯 |
転送速度 | 最大10Gbps~20Gbps | 最大9.6 Gbps |
提供元 | 移動体通信事業者 | Wi-Fiルータ開発メーカー |
※5Gは4G/LTEより100倍速く、通信時の遅延も10分の1に軽減されます。
※Gは「Generation(世代)」の略。5Gを利用するには5G対応のスマホが必要です。
利用する場面が異なります。
5GとWi-Fi6では、利用する場面が異なります。
移動体通信事業者が基地局を整備する5Gは、屋外で利用されるのがメインの使い方です。
Wi-Fi6は、対応しているルータを固定回線に接続して利用するため、屋内で利用するのがメインの使い方です。Wi-Fi6は、ルータとデバイスの両方が対応していればすぐに利用できるため、今後急速に普及していくことが予測できます。
これからルータやノートパソコンの購入を予定している方は、Wi-Fi6対応(11ax)のデバイスを購入してください。
周波数帯が異なります。
5GとWi-Fi6では、割り当てられる電波の周波数帯が異なります。
5Gで利用する周波数帯は3.7GHz帯/4.5GHz帯/28GHz帯。いずれの周波数帯も直進性が高く、減衰しやすいという特徴があります。特に5Gで新たに利用開始される28GHz帯は、ミリ波(30GHz~300GHz)に近い周波数帯で、より大容量通信ができる反面減衰しやすい周波数帯です。
Wi-Fi6とは
Wi-Fi6(IEEE 802.11ax)は、2.4GHz帯と5GHz帯の両方に対応しています。
Wi-Fi5では、利用する周波数帯は5GHz帯に限られていましたが、Wi-Fi6では、2.4GHz帯を利用できるため、障害物が多くて電波が届きにくかったエリアでも回線速度が安定します。
転送速度が異なります。
5GとWi-Fi6では、転送速度が異なります。
5Gの最大転送速度は10Gbpsでスタートし、今後の技術開発により、20Gbpsの転送速度となります。Wi-Fi6の最大転送速度は9.6Gbpsです。
転送速度10Gbpsとは
転送速度10Gbpsとは、ビット(コンピュータの世界における最小単位)を毎秒100億個送れることを意味し、ファイルサイズを示すときに使う「バイト」に換算すると「DVD-ROM1枚分(4.7GB)のデータを約4秒で送れる速度です。
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