オープンソース無償オフィス「LibreOffice」とは

The Document Foundation社は、オフィス統合環境「LibreOffice」v3.3が無償で公開しました。「LibreOffice」は「OpenOffice.org」から派生したオープンソースのオフィス統合環境です。OpenOffice.orgは約10年間、米Sun Microsystemsの協力を得て開発してきましたが、米Oracle社に買収された後、主要な開発メンバーが昨年9月28日、新たな組織「The Document Foundation」を設立。その後4カ月弱の開発期間を経て、今回初めて安定版「LibreOffice」が公開されました。

LibreOfficeには、OpenOffice.orgと同様、ワープロソフト「Writer」、表計算ソフト「Calc」プレゼンテーションソフト「Impress」、データベースソフト「Base」、ドローソフト「Draw」数式編集ソフト「Math」の6つのソフトが含まれています。また、「OpenOffice.org」にはない独自の機能も搭載されています。

例えば、SVG画像のインポートや挿入に対応した他、ワープロソフト「Writer」では、タイトルページとページの番号付けを設定できるダイアログが搭載されています。また、「Microsoft Works」や「Lotus Word Pro」のドキュメントをインポートするためのフィルターが追加され、PDF文書のインポートなどの拡張機能も同梱されています。さらに操作面でも、「Microsoft Office」との互換性が向上されています。

LibreOffice