Excelの操作をしていると、意図していない動作にストレスを感じることが多いです。
例えば、アルファベットの1文字目が勝手に大文字に書き換わったり、URLに自動的にハイパーリンクが張られるのがその一例です。新規にExcelのブックを作成すると
デフォルトで3枚のワークシートが用意されていたり、Wordの新規文書のフォントが「MS P明朝」「10.5」という値であるなどもストレスになります。
このような機能をオフにして、ストレスを解消する方法をご紹介します。
■アルファベットの1文字目が大文字になるのを防ぐ方法
すべて小文字の英単語や「iPod」などの特徴的な固有名詞を入力する際にイライラの原因になりがちな機能です。
「ツール」−「オートコレクトのオプション」で、オートコレクトタブにある「文の先頭文字を大文字にする」のチェックを外せば完了です。
★Excel 2007の場合
左上の「Officeボタン」をクリックし、「Excelのオプション」−「文章校正」に「オートコレクトのオプション」ボタンをクリックして、オートコレクトタブにある「文の先頭文字を大文字にする」のチェックを外します。
■入力文字が勝手にに記号に変換されるのを防ぐ方法
半角で「(r)」と入力すると、自動的にマル囲みのR(登録商標)に変換する機能。無効にしたい場合は、「オートコレクトのオプション」で、オートコレクトタブにある「入力中に自動修正する」のチェックを外します。
■URLにハイパーリンクが勝手に張られるのを防ぐ方法
「http://」から始まる文字列を入力すると自動的にハイパーリンクが張られる機能は、「オートコレクトのオプション」で、入力オートフォーマットタブにある「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外せば完了です。
一時的にハイパーリンクを解除するだけなら、URLの入力を終え、ハイパーリンクが張られた直後に[Ctrl]+[Z]を押せば解除されます。
また、[Ctrl]+[K]を押してハイパーリンクの設定を表示し、そのまま[Alt]+[R]を押しても解除できます。複数範囲のハイパー リンクを無効にするには、まず空白のセルに入力した「1」をコピーして、ハイパーリンクを削除したいセルを複数選択し、「形式を選択して貼り付け」から
「演算」の「乗算」を選んで[OK]を押すと、不思議なことにハイパーリンクが無効になります。
■「開く」を選択した際、最初に開くフォルダを変更する方法
Excel の初期設定では、ファイルを「開く」をクリックした際は必ずマイドキュメントが開くようになっていますが、ネットワークドライブなどを保存先にしている場合
は不便です
「ツール」−「オプション」で、全般タブにある「カレントフォルダ名」を変更することで、任意のフォルダを指定できます。
★Excel 2007の場合
左上のOfficeボタンを押し、「Excelのオプション」−「保存」で「ファイルを自動保存する場所」を指定できます。
■あまり使わないメニューが勝手に隠されるのを防ぐ方法
Excel 2007は「リボン」というインタフェースに代わったが、Excel 2002やExcel 2003ではツールバーのメニューのうち、利用頻度が低いメニューは自動的に隠れる設定になっています。肝心なときに隠れてしまい、とても使いづらいです。
「ツール」−「ユーザー設定」で、オプションタブにある「常にすべてのメニューを表示する」にチェックを入れることで、メニューが隠されます。
■セルの列幅を狭くした際、グラフが縮小されるのを防ぐ方法
グラフを貼り付けたセルの列幅を変えると、グラフのサイズまで変わってしまうことがあります。その場合は、グラフエリア上で右クリック。右クリックメニューの「グラフエリアの書式設定」を開き、プロパティタブの「セルに合わせて移動やサイズ変更をしない」を選択します。
★Excel 2007の場合
1)対象のオブジェクト(グラフや図形など)上で右クリックし、「サイズとプロパティ」を選択します。
2)「プロパティ」タブで「オブジェクトの位置関係」欄を確認し、「セルに合わせて移動やサイズ変更をする」をクリックします。
3)右クリックメニューに「サイズとプロパティ」が存在しない場合は、オブジェクトをクリックして、リボンの「書式」タブをクリックします。
4)「サイズ」の右横に「サイズとプロパティ」ボタンがあります。
■新規ブック作成時のワークシート枚数「3」を変更する方法
Excelのワークシート数はデフォルトでは3シートに設定されていますが、1シートで十分な場合がほとんどです。
「ツール」−「オプション」で、全般タブにある「新しいブックのシート数」の値を「1」に変更します。
★Excel 2007の場合
左上のOfficeボタンを押し、「Excelのオプション」−「基本設定」で新しいブック作成時のシート数を指定できます。
■文字設定「MS Pゴシック」「11」を変更する方法
新規ブック作成時のExcelの文字設定は「MS Pゴシック」、フォントサイズは「11」ポイントがデフォルトになっています。この設定を変更するには、「ツール」−「オプション」で、全般タブにある「標準フォント」を設定することにより変更できます。次回の新規シートから設定に反映されるようになっています。
★Excel 2007の場合
左上のOfficeボタンを押し、「Excelのオプション」−「基本設定」でフォントを変更できます。
■セルに文字入力する際、続きが入力されるのを止める方法
この機能は、オートコンプリート機能といいます。
「ツール」−「オプション」で、編集タブにある「オートコンプリートを使用する」のチェックを外します。
★Excel 2007の場合
左上のOfficeボタンを押し、「Excelのオプション」−「詳細設定」で「オートコンプリートを使用する」のチェックを外します。
■起動時に作業ウィンドウが表示されるのを防ぐ方法
Excel 2007以前のExcel 2002/2003では起動時、右ペインに作業ウィンドウが表示されるが、作業領域も狭くなります。
Excel 2002では、作業ウィンドウ最下段にある「起動時に表示する」のチェックをはずすことで、この作業ウィンドウは表示されません。Excel
2003なら「ツール」−「オプション」の「表示」タブで「起動時作業ウィンドウ」のチェックを外します。