2014年上半期 サイバー犯罪の検挙件数3,697件

警察庁は、2014年上半期(1月~6月)のサイバー犯罪やサイバー攻撃に関する状況を公表しました。

2014年上半期のサイバー犯罪の検挙件数は3,697件。都道府県警察の相談窓口で受理したサイバー犯罪に関する相談件数は5万4103件で、前年同期比で37.3%増加しました。

警察庁では、インターネットバンキングにかかわる不正送金事犯では、上半期の被害額が2013年の総被害額を上回り、PCに感染したウイルスが不正な振り込みを行う「MITB(Man In The Browser)」の手口も確認されるなど、攻撃手口の悪質化や巧妙化が加速していると指摘しています。

標的型メール攻撃は、対象を絞り込んだ攻撃が増加しています。また標的型メールに添付されたファイルは、圧縮ファイルが全体の91%を占めています。圧縮ファイルの中身は、約7割が実行ファイル(EXEまたはSCR)、約2割がWindowsのショートカットファイル(LNK)です。

2014年度は、パスワードリスト型攻撃も増加しているため、パスワード使い回しの危険性をユーザーに周知すると共に、個人認証を強化する対策が急務です。

MITB


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