不正アクセスで預金が奪われる手口

不正アクセスで預金を奪う手口が拡大しています。

預金を奪われるケース

パソコンにはウイルス対策ソフトを入れていたのに、個人情報が盗まれ、ネットバンキングに不正アクセスされた。口座を確認すると見知らぬ女性名義の口座に現金が振り込まれていたというケースです。

不正アクセスで預金が奪われる手口
  1. いつものように、ネットバンキングのWebサイトを開き、[振込]を選択。
  2. [誕生日]と[銀行から送られてきた乱数表]の数字を入力するよう求める画面が表示されたので、いつものように入力。
  3. いつもと少しだけステップが違うように感じたけど、不正アクセス対策でシステムが変わったのかな?と思いつつ、ウイルス対策ソフトも入っているし大丈夫と、求められた事項を入力。
  4. 入力後、「ただいま読み込み中です」とのメッセージが表示される。
  5. パソコン操作ができなくなる。
  6. 自分の口座から別の口座へ不正送金された。

ネットバンキングの不正送金の簡単な仕組み

ネットバンクは、口座残高の確認がいつでもでき、送金も自宅にいながら簡単にできるのでとても便利です。しかしこの仕組みが悪用され、不正に預金を奪われる事件が多発しています。

不正送金の手口は数多くありますが、ネットバンクユーザーが不正サイトに気づかずネットバンクのパスワードや乱数表を入力してしまうことで、被害に合うケースが多いです。

今回のケースでは、すぐに銀行に連絡したため、不正送金先の口座を凍結でき、預金は戻りました。しかし、不正アクセスされたパソコンを確認したところ、ウイルスだらけで、ウイルス対策ソフトもありませんでした。その要因は、ウイルス対策ソフト自体を消去するウイルスに感染したことによるものです。

何故このような結果を招いたのか?

機械に不慣れで、セキュリティ対策は夫任せ、アップデートは「設定が変わってしまうかも」と怠りがちだったことが要因です。

被害にあわないための対策

  1. Windowsアップデート、Adobe FlashPlayer、Officeなどのソフトを最新にすること
  2. ウイルス対策ソフトは必ずインストールすること。
  3. ウイルス対策ソフトは、常に最新の定義ファイルをインストールすること。
  4. あやしいメール、サイトにはアクセスしないこと。
  5. 信頼のおけるソフトウェア以外はインストールしないこと
  6. おかしいな?と思ったらログインせず、ウイルスチェックしたり、銀行に直接確認すること。

不正アクセスで預金が奪われる手口


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