O2Oとは

O2O(オー・ツー・オー)とは、主にEコマースの分野で用いられる用語で、「オンラインとオフラインの購買活動が連携し合う」又は「オンラインでの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼす」という意味を示す用語です。

O2Oは、Online to Offlineの略

O2Oという表記は、B2BやB2Cなどの表記と同じです。「B2B」は「Business to Business」の略で企業同士の商取引を意味し、「B2C」は「Business to Customer」の略で企業と一般消費者との間の商取引を意味します。「O2O」は「Online to Offline」の略で「インターネット(オンライン)の活動を実店舗(オフライン)に活かすこと」を意味します。

O2Oが注目され始めた背景

O2Oという表現は、2010年頃から用いられるようになり始めました。O2Oが注目され始めた背景には、スマートフォンとソーシャルメディアの急速な普及があります。スマートフォンが普及したことにより、街中や店舗内でインターネットに気軽にアクセスする環境が広まってきました。

オンラインクーポンの取り組みが始まった当初は、Webサイトに表示されたクーポンをプリンターで印刷して店頭で示す人もいましたが、今ではスマートフォンや携帯電話の画面を直接示す形が一般的になっています。また、GPSによって位置が特定できるようになったため、現在地に近い店舗情報を簡単に絞り込むことも可能になりました。

注目のO2O戦略

Webサイト、スマートフォン、ソーシャルメディアを組み合わせた「O2O戦略」は、スマートフォンの普及と共に、重要なキーワードになります。

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NTTドコモのO2Oサービス

NTTドコモは、顧客がスマートフォン(高機能携帯電話)を持って店舗に来店すると、ポイントやクーポンがもらえるサービス「ショッぷらっと」の試験サービスをスタートしました。

ショッぷらっとは、オンラインを通じてユーザーの興味を喚起し、実店舗への集客促進につなげるO2Oサービスです。専用アプリではスマートフォンの位置情報を使って店舗を検索でき、利用者の性別や年齢に応じたセール情報などが表示されます。

ユーザーがこれらの情報をもとに気になるお店に入店すると、商品券やギフトカードなどと交換できるポイントや、お得なクーポンが入手できます。同サービスは現在、WIRED CAFE ルミネ新宿店や、タワーレコード渋谷店など、トライアル参加店舗約170店で提供されています。