7月9日でネット接続不能になる人とは

Googleは、マルウェア「DNSChanger」に感染しているパソコンに対する警告メッセージの表示を開始しました。Google検索にアクセスしたパソコンに感染している可能性がある場合、検索結果ページ最上段に警告が表示され、何も対応をとらなければ、将来インターネットに接続できなくなる恐れがあります。

DNSChangerは、感染したパソコンやルーターのDNS設定を、不正なDNSサーバーを参照するよう書き換えるものです。その結果、正規のWebサイトへアクセスしようとして、不正なサイトに誘導される恐れがあります。

すでに犯罪者グループは昨年11月にFBIなどによって摘発されていますが、参照先となっていた不正DNSサーバーが閉鎖されてしまうと、感染している多数のパソコンがインターネットを利用できなくなってしまいます。

DNSサーバーは7月9日で運用を停止する予定です。感染に気付かずにいるパソコン利用者からは、この日以降、インターネット接続が遅くなるか、完全に接続不能になります。

現在、DNSChangerに感染しているパソコンは約50万台。
日本の一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)でも詳細を公開しています。

DNSChanger